ピッチングについての解説です。
パワーアップして豊かな人生 > 【ピッチング】今よりも速い球を投げるには?
ピッチャーにとって速球は、一つの憧れとも言えるでしょう。少しでも速い球を投げるには、踏み込む力、腕を振り上げる力、そして、投げる力が必要です。球速はボールが手から離れた瞬間の初速がどれだけ出るかで決まってきます。腕を振り上げるには、強い背筋力が必要になります。力強く踏み込むには、大きく足を上げ、それでも軸足がぶれないふんばりが出来なければなりませんから、強い足腰が必要不可欠です。それに、最終的に投げる動作では、腕の筋力も必要ですよね。ピッチングとは、全身運動のバランスによって成り立っています。ですから、基礎体力訓練と筋力トレーニングはピッチャーには欠かせません。さらに、ピッチングフォームも大変重要です。プロ野球選手の中には独自のピッチングフォームを編みだした選手も数多くいますが、初心者がそれらを真似しても上手く行くものではありません。まずは、基本フォームをしっかり身につけましょう。もちろん、練習を重ねればどんな投法でもコントロールと速度を身につけることは出来ますが、投球フォームによって必要な筋肉や体格にも違いがありますから、とりあえずはオーバースローで練習することをお勧めします。特に、お子さんの場合は無理な投球フォームで練習すると、筋肉や肩を痛める心配があります。憧れの選手などはいるでしょうが、基本をマスターすることが最優先です。正しいピッチングフォームを身につけながら、基礎体力と筋力作りに励んでください。
ピッチングには、基本的な四種類のフォームがあります。オーバースローは肩の上から下に向けて投げる投球フォームで、一番速度が乗せやすく、変化球の場合も高い威力を発揮しやすい投球フォームでしょう。オーバースローよりやや下がった位置、肩の高さとオーバースローの中間点くらいで投げるフォームをスリークォーターといいます。この投球フォームも比較的高い位置からボールを投げますから、速度が乗せやすいピッチングフォームです。また、初心者でもコントロールを付けやすいピッチングフォームだと言われていますから、コントロールがなかなか身につけられない場合には挑戦してみるとよいでしょう。スリークォーターも変化球の威力が増すピッチングフォームの一つです。腕を肩の高さと水平に振りながら投げるフォームをサイドスローといいます。オーバースローでは上から下へ投げるのに対して、サイドスローでは横方向の回転がかかりますから、変化球を投げる際にオーバースローとは違う回転の変化をつけることが可能になります。しかし、速度をあげるのにはあまり向いていないピッチングフォームと言えますね。肩より下の位置から振り上げるようにして投げるのがアンダースローです。アンダースローは速球を投げるのにはあまり向いていません。下から上へと重力に逆らった投球ですから、どうしてもスピードが出しにくいのです。とはいっても、プロともなればかなりのスピードを出すことが出来ますが、その為には強靭な筋力が必要になります。
ピッチングで、投げる時のボールの握り方の種類を簡単に紹介します。 ・直球 人差し指と中指は離さず、親指をボールの下側中心に添え、薬指と小指でボールを支えます。 ・カーブ ボールの縫い目に中指と親指が来るよう、ボールの右側(左利きでは左側)を中指・人差し指・親指で握り、薬指と小指でボールを支えます。 ・スライダー 基本的にカーブと同じ握り方でも投球できます。また、直球の握り方で、人差し指の代わりに中指を、中指の代わりに薬指を使うという握り方もあります。 ・カットボール 一般的には直球の握り方の指の位置を少しずらした握り方をします。指のずらし方や指を縫い目にかけるかどうかで変化の幅を調整できるでしょう。 ・シュート 親指と人差指で縫い目を囲むようにして握ります。また、中指と薬指を大きく広げ、この二本の指でボールを挟むようにして握る方法もあります。 ・シンカー 大抵の場合はシュートの握り方で投球します。横投げ投手の場合には、ストレートの握り方で投げる人もいるようです。 ・フォーク 人差し指と中指を大きく広げ、ボールの縫い目に指がかからないよう、ボールの両側を指で挟むようにして握ります。 ・チェンジアップ 五本の指でそのままボールを握ります。基本的に握り方は自由で、出来るだけ直球に近い握りなら投げやすい握り方で良いとされています。 ・ナックル 人差し指・中指・薬指の三本を内側に折り曲げた状態でボールの上に添え、小指と親指でボールの下から添えるように支えます。 ・ジャイロボール 中指と人差し指が縫い目に乗るように上から押さえ、下からは親指と薬指で円を作るようにして支えます。
よく野球漫画やプロ野球選手のキャンプ中継などで、ピッチャーが肩を作るとか肩を温めるという言葉が出てきますね。特に、寒い時期は、軽くウォーミングアップをして、十分に身体を温めてから本格的な投球練習を始めないと、肩を痛めると言われています。このことは、おそらく野球を経験したことがない人でも知っていることだと思いますが、実は、ピッチャーの場合は・・・、いえ、ピッチャーに限らず、投球後・試合後にはしっかりとケアをして肩を休ませる必要があります。もちろん、これも肩や肘を守るためです。特に、ピッチャーの場合は、肩や肘を酷使しますから、試合後のケアはとても重要なのです。試合には、本番で最大の能力が発揮できるよう万全の体調で臨む必要がありますから、前日の練習後にはしっかりケアを行ってください。ピッチング前と同様、ピッチング後にも軽い運動や近距離でのキャッチボールをしながら、5分程度の時間を掛けてクールダウンを行いましょう。キャッチボールの相手と、お互いにマッサージをするのもとても良いことで、出来ればぜひ行ってください。アイシングはせいぜい20分程度にしておかないと、むしろ肩に疲れを残してしまいます。アイシングは肩の疲れを取ることを目的に行うのですから、やり過ぎては元も子もありません。また、十分に身体が温まっている状態で行わないと、筋肉に凝りが残ってしまいますから、正しいやり方で行いましょう。
攻撃においても、守備においても、盗塁はとても重要なポイントとなります。もちろん、盗塁を阻止する練習をどのチームでも行っていることでしょう。盗塁では、少しでも多くのリーチをとりながら、ピッチャーがボールを投げた瞬間にランナーが走ります。ピッチャーの手を離れたボールをキャッチャーがキャッチし、そのボールを2塁、または、3塁に投げます。このピッチャーが投げた瞬間から、キャッチャーが投げた球がベースカバーに入った選手に届くまでの時間が3.2秒を切ると盗塁は成功できないというデータがあるのだそうです。いずれにしても、この時間を少しでも短くすることが盗塁を防ぐための必須条件だということですね。その為には、ピッチャーが速球を投げて、少しでも時間を短くする必要があります。また、わざとキャッチャーが立った状態でボールをキャッチできる高さに投げて、バントやスクイズを防ぐとともに、キャッチャーが即ボールを投げられる状態にするウエストボールという方法もよく行われます。ピッチャー自身が盗塁を防ぐ方法としては、ピッチャーからの牽制球が有効です。大きくリーチをとっている場合には、これで刺せることも多々あります。それに、牽制球によって大きくリーチをとれなくなりますから、盗塁で走る時間を引き伸ばす効果もあるのです。牽制球をキャッチした一塁手が、ボールをピッチャーに戻したと見せかけてボールを隠し持ち、リーチをとり始めて塁から足が離れた瞬間のランナーを刺すという方法も覚えておきましょう。
野球に限らず、あらゆるスポーツで左利きは有利と言われていますが、中でも特に左利きのピッチャーはサウスポーと呼ばれる貴重な存在です。でも、本当にサウスポーは有利なのでしょうか?まず、サウスポーのピッチャーが有利な点の一つは、盗塁防止にあります。盗塁とは、ピッチャーがボールを投げた瞬間に塁を飛び出て進塁することですよね。ごく稀にホームスチールが成功する場面に出くわすこともありますが、一般的な盗塁とは、1塁から2塁へ、2塁から3塁への進塁のことで、3塁からホームへ盗塁を行うことはまずありません。なぜなら、ピッチャーが投げたボールより早くホームに到達するのは不可能だからです。ですから、通常は1塁ランナーと2塁ランナーの盗塁にだけ気を配ればいいということになります。ピッチャーは盗塁を防ぐため、ランナーが出塁すると、セットポジションからの投球を行いますが、この時、右利きの投手は1塁側に背を向けて立つことになり、1塁ランナーの盗塁やリーチの幅に気が付きにくいのです。ですが、サウスポーの場合だと、1塁は自分の正面になりますから、1塁選手は大きくリーチをとったり、ピッチャーの隙を突くことが出来ません。また、バッターもほとんど右利きです。右利き投手が投げたボールは、右利きバッターが右から左へ振るバットに対して角度的には左から右へ入ってくるので、バットに当てやすいのです。でも、サウスポーのボールは右から左へ入ってくるため、とても打ちにくいでしょう。