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糖尿病の検査と治療方法

1. 糖尿病の治療方法とは?

糖尿病の治療法には大きく分けて3つあります。食事療法、運動療法、薬物療法です。糖尿病がまだ軽症であれば、運動療法と薬物療法で充分血糖値をコントロールすることができるでしょう。治療方法は糖尿病を発症した原因や個々の状態によって変わってきます。薬物療法が必要になってくるのは、T型糖尿病の人、食事療法と運動療法で効果が現れない場合です。薬物療法は血糖値を下げる血糖降下剤を服薬するのが一般的でしょう。インスリンが分泌されていない人や分泌が低下している人には、インスリン注射を行います。では、食事療法とは、一体どういうものなのでしょうか?糖尿病や糖尿病予備軍と診断された場合には、現在の食事を見直す必要があります。暴飲暴食を避けるのは当然のことですが、糖分や栄養を摂りすぎないように、一日の総カロリーを抑えます。栄養バランスが偏っているのであれば、できるだけ偏らないように注意します。総摂取カロリーは、体格や体重、運動量によって変化しますから、医師と相談しましょう。基本的には、1600Kcal以下です。次に運動療法ですが、運動するということは血糖値を下げるためにも大切なことです。糖尿病になる原因の一つに運動不足があげられます。しかし、いきなり過度の運動することは望ましくありません。5分程度のウォーキングといった簡単なものから徐々に運動量をあげていきます。病院では食事療法や運動療法についても指導を行っていますから、何かわからないことがあれば、質問してみるといいですね。


2. 糖尿病と合併症の関係性とは?

糖尿病とは、合併症の怖い病気です。高血糖状態が続くと、色んな病気を引き起こしてしまいます。糖尿病自体はそれほど怖い病気ではありません。それによって引き起こされる合併症が怖いのです。まず、三大合併症と呼ばれる合併症があります。 ・糖尿病性網膜症 ・糖尿病性腎症 ・糖尿病性神経障害 の三つです。この他にも、心筋梗塞や脳卒中などの様々な合併症があります。ですから、糖尿病であることがわかったら、くれぐれも治療をしないで放置してはいけません。まず、糖尿病性網膜症ですが、成人の失明の原因のNo.1です。高血糖が続くことにより、血管障害を起こすと、毛細血管がもろくなります。毛細血管が切れると眼底出血を起こし、場合によっては失明することもあるのです。次に、糖尿病性腎症とは、高血糖が続くことにより、腎臓の毛細血管が障害を起こします。すると、上手く血液を濾過することができなくなり、腎不全や尿毒症が起こるのです。人工透析を用いて定期的に血液を綺麗にする必要が出てきます。三つ目の糖尿病性神経障害は、高血糖が続くことにより、様々な神経に障害を起こす合併症です。神経にまつわる色々な症状が出てきます。手足のしびれや知覚異常などです。三大合併症の中でも特に発症しやすいでしょう。糖尿病の合併症は放っておくと、命に関わります。高血糖を指摘された時点で、食事療法や運動療法を取り入れて、血糖値をコントロールする努力をする必要があるのです。


3. 糖尿病は遺伝する?

身内に糖尿病の者がいると、糖尿病になりやすいと聞いたことがあると思います。病院の問診票でも、近親者に糖尿病や癌になった人がいるか回答する欄を見かけますよね。それでは、糖尿病は本当に遺伝するのでしょうか?糖尿病には、T型糖尿病とU型糖尿病とがあり、日本人に多いのがU型糖尿病です。T型糖尿病とは、何らかの理由でインスリンが分泌できなくなり、それにより高血糖状態が続く病気です。一卵性の双子でも、一方が発症したとしても、もう片方が発症する可能性は半分にも満たないようで、遺伝子のみが発症の原因となるとは考えにくいのです。T型糖尿病よりも、U型糖尿病の方が遺伝性が強いと言われています。U型は何らかの原因でインスリンが分泌不足になったり、作用が落ちることにより、高血糖状態が続くのです。ただ、遺伝子だけが原因というよりは、なりやすい体質を受け継いでいるといった方が正しいでしょう。遺伝子的要因に加えて、運動不足や暴飲暴食、ストレス、疲労、加齢などの要因が重なり、糖尿病を引き起こします。実際に、近親者に糖尿病の人がいなくても、発症する人も少なくないのです。ということは、逆にいえば、糖尿病になりやすい体質であったとしても、日常生活を健康的に過ごせば、糖尿病にならずにすむということになりますね。近親者に糖尿病の方がいるのなら、糖尿病の兆候が現れる前から、日常的に食事生活に気を付け、適度な運動を心掛けた方がよいでしょう。


4. 糖尿病の検査方法とは?

糖尿病かどうかを調べるための検査方法には、どんなものがあるのでしょうか?糖尿病という名前の通り、糖尿病は尿に糖が出る病気ですから、尿に糖が出る=血液中の糖が高いということになります。なので、糖尿病の検査としては、血糖値を調べる必要があります。食事をすると糖分を摂取することになるため、当然、空腹時よりも食後の方が血糖値が高くなります。しかし、健康な人であれば、インスリンが働くので、血糖値が過度に上昇することはありません。基準値としては、空腹時で70〜109mg/dl、食後2時間で140mg/dl未満です。これを超えると糖尿病の疑いがかかります。この検査で、空腹時血糖126mg/dl以上、食後2時間血糖が200mg/dl以上になると糖尿病の疑いが濃厚です。この検査で引っかかった場合、ブドウ糖負荷試験(75gGTT検査)を行います。これは、75gのブドウ糖を摂取して、血糖値やインスリンの上がり具合をみます。通常は摂取前・摂取後(30分・60分・120分)と計4回調べます。その他にも、HbA1c(糖化ヘモグロビンA1c)といって、赤血球のヘモグロビンのうち、ブドウ糖と結合しているヘモグロビンの割合を調べる検査を行うこともあります。血糖値は食事の影響を受けやすいですが、これは食事の影響を受けにくく、1〜2ヶ月前の血糖値の状況を反映します。そのため、血糖が上手くコントロールされているかの指標になるのです。それ以外にも、CPRやフルクトサミン、グリコアルブミンなど様々な検査方法があります。


5. 妊娠糖尿病とは?

妊娠糖尿病とはどういった病気なのでしょうか。いわゆる糖尿病とは違うのでしょうか?妊娠中には検診の度に尿検査を行い、タンパクや糖の数値を調べますよね。尿検査に糖が出ているということは血糖値が高い可能性が強いです。妊娠中に血糖値が高かったり、妊娠して初めて血糖値が高いということが判明した場合を妊娠糖尿病といいます。妊娠中は胎盤から、様々なホルモンが分泌されます。その中には血糖値を上げる作用のあるホルモンもあります。血糖値を下げる効果のあるインスリンが効きにくくなり、妊娠していない時に比べて、血糖値が上がりやすい傾向にあるのです。しかし、普段はインスリンがたくさん出て、過度に血糖値を上げないように調整しています。妊娠糖尿病の場合、必要量のインスリンを分泌できないのです。インスリンが効きにくくなる時期は妊娠中期以降ですので、初期から血糖値が高くなった場合は、それ以前から糖尿病だった可能性が高いです。妊娠中に高血糖の状態が続くと、母胎ばかりでなく、胎児にも影響を与えてしまいます。羊水過多症や巨大児などは有名ですよね。妊娠中でも血糖値が高いと分かったら、治療することになります。最初は食事療法で血糖値のコントロールを図ります。高血糖状態が続くようなら、インスリン療法を行います。糖尿病と違って、産後は回復することが多いのですが、妊娠中に血糖値が高かった場合は、将来にも糖尿病になる可能性が高いです。産後も高血糖にならないように注意する必要があります。


6. 糖尿病を予防するには?

糖尿病に一度かかると、完治は難しいといわれています。糖尿病自体はそれほど恐ろしい病気ではありませんが、様々な合併症を引き起こします。その合併症には命に関わるものも少なくありません。糖尿病は遺伝の要因も多いといわれていますが、誰でもかかりうる病気です。日頃から糖尿病にならないように気を付ける必要があります。それでは、糖尿病を予防するには、どういったことに気を付けるべきなのでしょうか?まず、肥満は万病の元といわれるように、肥満にならないように気を付けなければなりません。常に体重をチェックするようにしましょう。自分の身長・体重からBMI(22が病気が少ない)を出してみてください。自分の適正体重を知ることも重要です。そして、血糖値を上げすぎないためには、食べ過ぎないようにしなければなりません。ただ単に食べないだけでは良くありませんから、バランスの良い食事を適正量摂ることが大切なのです。ポイントは緑黄色野菜を先に食べる、早食いをしない(良く噛んで食べる)、規則正しく食べる、甘いものや脂肪分の多い食べ物は避けるようにするなどです。もう一つは運動です。運動することにより、糖分はエネルギーとして消費され、血糖値の上昇を抑えることができます。また、運動して筋力を付けることにより、基礎代謝量が増えていきます。糖尿病を予防する上で、食事と運動はとても大切なのです。


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