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子宮体がん/子宮内膜ポリー/子宮膣部びらん

1. 子宮体がんってどんな病気?

最近では、乳がんや子宮がんのような女性特有のがんが増加傾向にあるようで、その早期発見にも力が入れられて来ています。その子宮がんですが、実は大きく分けて次の2つに分けられている事を御存知でしたか?子宮の入り口付近である子宮頚部に発生する「子宮頚がん」と、子宮の奥の部分に発生する「子宮体がん」です。それでは、この子宮の奥の部分に発生する子宮体がんとは、一体どんな病気なのでしょうか。子宮体がんは、子宮内膜に発生する「子宮内膜がん」と、子宮筋に発生する悪性腫瘍の「子宮肉腫」の2種類に大きく分けられます。この中で、95%以上が子宮内膜にてがんを発症している事から、一般的に子宮内膜がんの事を子宮体がんと呼んでいます。子宮体がんの初期症状は、そのほとんどが閉経後の不正出血から始まります。おりものに血が混じっていたり、下腹部痛に伴って少々の出血が起こったりするので、比較的容易に発見する事が出来ます。発症年齢は、40代から50代の女性が多いのですが、食生活の変化や少子化、初出産年齢の高齢化などの原因により、近年では若年齢層にも発症が見られるようになってきました。ただ、子宮頚がんや子宮体がんに関しては、現在では、早期発見する事により、ほぼ根治する事が可能だと言われています。この事からも、女性は定期的に子宮がんの検査を受ける事が、とても重要な事だと言えるでしょう。


2. 子宮体がんの治療法とは?

今までは、「子宮がん」と言えば、多くは子宮頸がんの事を指していましたが、最近では、子宮体がんの発症率も増加傾向にあります。それでは、子宮体がんの治療方法には、一体どんなものがあるのでしょうか。まず、子宮体がんの治療方法は、がんの進行期や症状の大きさ、患者の年齢や条件によって、次の4つに大きく分けられています。そして、これらを単独で行ったり、組み合わせて行ったりして、治療を進めていくのです。 ・ごく初期の場合、または、将来子供を作る予定である際に行われる「ホルモン療法」 ・患部である子宮摘出(単純子宮全摘出術・準広汎子宮全摘術・広汎子宮全摘出術)を行う「外科手術療法」 ・がんが子宮外に拡がっていたり、がんが再発したりした場合に行われる「放射線療法」 ・がんが再発した場合や、がんが子宮外の全身に転移し、患部が多過ぎて手術が不可能な場合に行われる「化学療法」 本人の出産希望にもよりますが、基本的には、子宮摘出となります。子宮摘出とその付近のリンパ節のみの切除であれば、後遺症もあまり無いと言われていますが、進行レベルにより卵管から膣付近まで全てを切除しなければならないケースもあります。その際には、手術後の後遺症として、排尿や排便などの排泄障害をはじめ、腰痛やむくみが問題となる可能性があります。そうならない為にも、子宮がんは早期発見、早期治療を心掛けるようにしなければならないのです。


3. 子宮内膜ポリープってどんな病気?

子宮内膜ポリープとは、その名前の通り、子宮の内膜にポリープが出来る症状の事で、一般的に30歳〜60歳、特に50歳以上に多く発病すると言われています。それでは、子宮内膜ポリープとは、一体どんな病気なのでしょうか。子宮内膜ポリープの症状は、基本的には、本人の自覚症状が無いケースが殆どのようです。しかし、稀に不正な出血をしたり、生理痛が酷かったり、貧血を伴ったりする事がありますので、生理痛が人よりも異常に重いなどの違和感があるような場合には、念の為に検査をしておくと安心です。検査では、子宮卵管造影や超音波診断を行い、影が見られる場合にポリープの疑いがあると診断されます。普通のポリープの大きさは、2〜4cm程の大きさですが、中には10cmを超す程のものもあります。子宮内膜ポリープの原因としては、一般的にエストロゲン(卵胞ホルモン)の影響だと言われています。このエストロゲンの量が過剰にある状態や、エストロゲンの量は普通でも、エストロゲンに対して子宮内膜自体の感受性が強く、過剰に反応してしまう場合に、子宮内膜の増殖が過剰に行われて、その結果、ポリープが形成されるようになるのです。子宮内膜にポリープがあると、子宮内がでこぼこの状態になっているケースもあり、この場合、着床の妨げにもなりますので、不妊の原因になります。しかし、安易にポリープ除去手術を行うと、逆に正常な子宮内膜を傷つけてしまい、その影響で再び不妊の原因になる恐れもありますから、治療を行う際には慎重になる必要があるでしょう。


4. 子宮内膜ポリープの治療法とは?

子宮内膜ポリープだと診断された場合に一番心配なのが、そのポリープが良性のものなのか悪性のものなのかではないでしょうか。その判断をする為にも、ポリープを摘出して検査する必要があります。また、大きさや位置によっては、着床が阻害され、不妊の原因になる事がありますので、小さい場合でも摘出しておいた方が無難でしょう。それでは、子宮内膜ポリープの治療法には、一体どんなものがあるでしょうか。子宮内膜ポリープの摘出する手術として、内膜掻爬術と子宮鏡下手術があります。内膜掻爬術は、胎盤鉗子でポリープを除去するか、キューレットで内膜を掻爬します。子宮鏡下手術は、電気メスによって、ポリープや筋腫を切除します。どちらを選択するかは、ポリープの大きさにもよりますが、一般的にポリープが大きい場合には、子宮鏡下手術を選択するようです。また、麻酔についても、ポリープの大きさによって、局所麻酔か全身麻酔かを選択します。ポリープの大きさが小さい場合やポリープの数が少ない場合には、麻酔の量も少量で、手術の時間も短くて済む為、入院せずに日帰りにて手術を行う事も可能となります。具体的には、麻酔無しで手術が行えたり、手術時間が20分足らずで終了したりする場合もあります。子宮鏡下手術の後は、痛みも少なく、今後生活する上で特に注意する事も無い為に、今まで通りの生活を過ごせるのです。お腹に傷を作る事もないので、子宮内膜ポリープの手術は、そんなに恐れる手術では無いと言えるのではないでしょうか。


5. 子宮膣部びらんってどんな病気?

「子宮膣部びらん」と言う病名を御存知でしょうか?定期的に健康診断や子宮がん検診を受けている方であれば、聞き慣れている病名だとは思いますが、もしかすると初めて聞く病名だと思っている方もいらっしゃるかもしれませんね。それでは、子宮膣部びらんとは、一体どんな病気なのでしょうか。「びらん」とは、御存知のように「ただれ」の事です。子宮膣部はもともと扁平上皮という組織で覆われていて、子宮頸管部は円柱上皮という組織で覆われています。子宮膣部びらんの症状には、2種類あります。実際に子宮膣部の扁平上皮がすっかり剥がれてしまい、粘膜下の組織が出てしまって、ただれているように見える「真性びらん」と、粘膜下の組織が円柱上皮の薄い膜で覆われている「仮性びらん」です。通常、子宮膣部びらんと言うと、ほとんどの場合がこの仮性びらんでしょう。また、成人女性の8〜9割以上にびらんの症状が見られるようです。子宮膣部びらんの原因は、先天性のものと後天性のものがあると言われています。後天性のびらんは、分娩などによって、頸管が外にめくれた事や、子宮頸部が肥大化して、子宮頸粘膜が下がってきた事などが原因となって起こります。子宮がんの初期段階では、肉眼的に見ると、このびらんとほとんど区別が出来ません。また、びらんがあると、子宮がんになり易いとも言われています。その為に、子宮がん検診などでびらんが発見されると、定期的にがんの検査をする必要があるのです。


6. 子宮膣部びらんの治療法とは?

子宮膣部びらんは、特に症状が無ければ、女性ホルモンの分泌が減る閉経後に自然に治るケースが多い事もあり、治療を行う必要はありません。けれど、おりものの量が多かったり、ねっとりとしたおりものになったり、びらん面の炎症が強くなって出血がある場合には、治療が必要となってきます。それでは、子宮膣部びらんの治療法には、一体どんなものがあるのでしょうか。まず、薬物療法では、抗生物質やホルモン剤、抗炎症薬を局所投与して、炎症を取り除きます。炎症が無くなるだけでも、症状は軽くなるでしょう。しかし、びらん自体は薬物療法では治りませんので、根本的にびらんを治療する場合には、次の方法を選択します。 ・凍結療法・・・炭酸ガスや液体窒素などを用いて、びらん面を急速凍結し、切除します。 ・高周波療法・・・高周波による電気焼灼法で、電気凝固法とも言われています。 ・レーザー療法・・・レーザーメスによって、びらん面を焼灼します。 ・手術療法・・・びらん部分を外科的に切除します。 このようにして、びらん部分を取り去った後に、健康な上皮が形成されるのを待つのです。子宮膣部びらんは、自覚症状がほとんど無い病気ですので、子宮がん検診によって発見される事がほとんどでしょう。子宮膣部は、子宮がんが出来やすい位置でもあるので、びらんと子宮がんの発生には何らかの因果関係があるのではないかとも考えられています。びらんの存在を確認した場合には、その程度にもよりますが、定期的に子宮がん検診を受けた方が無難だと言えるでしょう。


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