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吃音症の種類と症状

1. 吃音症の種類って?

周りの人が考えているよりも、患者本人が深刻に悩むことが多いのが吃音症です。吃ってしまうことを気にするせいで、余計に吃りがひどくなってしまうことも少なくありません。ただ、それは、「吃りの原因は心因性のものである」という固定観念からいわれてきたことなのです。昨今では、緊張が吃りの原因なのではなく、吃るから緊張するのだという認識が定着しつつあります。吃音症の原因がはっきり解明されているわけではありません。でも、吃音症がいくつかの種類に分類されることがわかっています。まず、自分が吃っていることを自覚している状態を「大人の吃り」、無自覚な状態を「子供の吃り」と分類していますし、他にも、吃りの症状の違いからも分類できます。 ・連続型のどもり これはドラマ「裸の大将」でも知られる典型的な吃音で、「あ・あ・あ・ありがとう」のように、言葉の出だしが重複してしまいます。 ・伸発型のどもり これは「あーーりがとう」のように、言葉の出だしが伸びる症状です。 ・難発型のどもり これは言葉の出だしがなかなか発せられず、会話に間があいてしまうどもりになります。 ・中阻型のどもり これは言葉の途中で声が出なくなり、会話が中断したように間があいてしまうどもりです。 ・混合型のどもり 吃りを気にするあまりに、別のタイプのどもりも併発する症状です。例えば伸発型のどもりを気にするあまりに連続型も併発し、「あ・あ・あ・あーりがとう」というようになってしまいます。このような場合には、心因的な原因も大きく関わっているといえますね。


2. 吃音症の症状って?

どもりと聞くと、おそらくほとんどの人が一番最初に頭に思い浮かぶのは、「ぼ・ぼ・ぼ・ぼくは、お・お・おにぎりが好きなんだな」というフレーズではないでしょうか?このように、会話の最初の言葉が重複してしまう吃音症を連発性吃音症といいます。これはテレビドラマで広く知られたというのも大きいでしょうが、この発音が一番周りの人にわかりやすい吃り、印象深い吃りだから記憶に残りやすいというのも大きいでしょう。というのは、実は、吃りはこの連続性吃音症だけではなく、他にも症状があるのです。その一つは、「ぼーくは、おーにぎりが・・・」というように、会話の最初が伸びる症状です。この伸び方にはそれぞれ違いがあるため、周りの人はほとんど気がつかないようなタイプもあれば、不自然に伸びているのが強く感じられることもあります。このようなタイプを伸発性吃音といいます。それ以外にも、会話の最初の言葉がなかなか出てこない吃音もあり、「・・・・わたしは・・・おにぎりが・・・」というように、会話の返事のタイミングが遅れるばかりではなく、最初の言葉が小さく聞き取りづらいという症状になります。しかし、これも程度には個人差があり、ほとんど気にならないことも珍しくありません。実際には、単純にタイプ分けできるものではなく、複数のタイプが混合して発症してしまうものや全てのタイプが発症していることもあります。また、人によっては、その場の緊張度合いによって全く症状が出ないことや特定の言葉により強い症状が出るなどの違いもあるのです。


3. 吃音症になる原因とは?

昔は、吃音症は緊張やストレスなどの心因性のものであるとの認識が強く、そのため、緊張を解したりストレスをなくす努力をする程度の非常に曖昧な治療法しかありませんでした。実は、現代でも、まだはっきりした吃音症の原因というのはわかっておらず、人それぞれ、様々な要因や環境が複雑に関わっているといわれています。このため、成人になってから突然発症することもありますし、老人になってから発症することもあるのです。古くは遺伝説がまことしやかに囁かれていたこともありましたが、遺伝というよりは、親がどもっている場合、幼少児からその発音を聞き続けることでうつってしまうと考えられるようになってきました。精神面での緊張やストレスが吃音症の症状を悪化させているのも事実なのですが、決してそれだけではなく、左脳に障害があったり、聴覚の障害なども原因の一つとして考えられています。また、呼吸法や舌の動きなどに問題があったり、言語器官に問題があるために起こる吃音症を神経因性吃音。聴覚に問題があったり、環境によって発症する感覚性吃音。そして、ストレスや極度の緊張状態などが原因の心因性吃音。脳機能不全やホルモン調整機能が正常に働かないことが要因となる脳内調節系吃音。このように、吃音症には様々な要因があり、さらに、一つの要因だけでなく、二つ以上の要因が絡まっていることも少なくありません。


4. 吃音症の検査方法とは?

吃音症の原因は、現代でも完全に解明されたわけではなく、人それぞれの環境などによっても違いがあります。原因がわかっていれば、検査や治療の見通しが立てやすいのですが、環境要因、肉体要因、心因的要因と様々な要因が複雑に関与しあって発症することも多いのです。まずは、その発症の仕方や時期から、ある程度の判断をすることが多いでしょう。それによって、心因的な要因を探ったり、ホルモンバランス、聴覚、発音力、言語力などを検査したり、場合によっては、MRIなどを使って脳の検査をします。吃音症は、初期の間は比較的治療が簡単といわれていますが、心因的要因によって再発したり、症状が悪化することも多いのが特徴です。このため、呼吸法などの訓練やトレーニング、心理療法なども取り入れながら原因を究明するための検査を進めることもあります。吃音症の検査で難しいのは、その原因によって検査する科に違いがあるということです。例えば、脳に問題がある場合には脳神経科、聴覚に問題がある場合には耳鼻科、心因的要因が大きい場合には精神科や心療内科といった具合に、原因によって受診する科が違うため、なかなかその原因が突き止められないことも多いのです。子どもの場合には、家庭や家族などの環境要因や聴覚障害が原因の場合も多いため、まずは耳鼻咽喉科での検査をおすすめします。大人になって、突然、吃音症を発症した場合には心因的要因であることが多いため、まずは心療内科や精神科を受診してみましょう。


5. 吃音だと職業選択、就職の時に不利になる?

吃音による職業選択や就職時のデメリットには、どんな点があるでしょう?正直な話、全く問題ないとはいえないのが現状です。やはり、接客業、特に、お客様との会話が必要な職種の場合では避けられることが多いでしょう。例えば、クレームの電話を入れた際には、電話対応した人の声のイントネーションや声質だけでも随分相手に対するイメージを変えるものです。全く同じセリフで応対をしたとしても、事務的で親身になっていないと感じる人と、とても親切だったと感じる人がいますよね。ですから、ちょっとした言葉の間合いなどが重要な職場では就職に不利でしょう。しかし、吃音症を受け入れてくれる姿勢を示している企業なら、それをきっかけとして吃音症を克服したという事例も実はあるのです。あえて人前で話す機会を持つことで、苦手意識をなくして吃音症を克服する人がいるというのは励みになりますね。とはいえ、やはり、話すことに苦手意識を持っている人が多いのは事実でしょう。無理してそのような職場を選ばなくても、電話の応対をする必要のない職種や必要最低限の会話だけで問題のない職種、技術力が勝負の職種で活躍し、自信をつけることで吃音症を克服するという手段もあります。吃音など全く問題にならない職場があるのに対して、吃音に限らずいじめが存在する職場も存在します。実際には、資格を取得して技術職や専門職を目指す人が多く、業種では製造業への就職が多いようです。


6. 子供と大人の吃音の違いって?

大人でも子どもでも、吃っている人を見たことはあると思います。どちらも同じように見えますが、実は、大人の吃音症と子供の吃音症には違いがあります。正確にいうなら、実際は年齢に関係なく、吃音症は人それぞれ全然違うものなのですが、特に子供と大人では大きく分類されているのです。まず、大人の吃音症と子供の吃音症では、その原因が異なります。子どもの場合は、周りに吃音症の人がいたり、聴覚に問題があって吃音症を発症していたりすることが多いです。一方、大人の場合は、ストレスや極度の緊張状態から発症し、人前で吃ることに対する不安や恥ずかしさから、さらに悪化してしまうということがほとんどでしょう。もちろん、吃音症の原因がこれらだけに限定されるわけではありません。でも、一般的にはそういう傾向があるということです。また、子供、特に幼児の場合には、自分が吃っていることを自覚してないケースも多く、この場合は比較的矯正が簡単だといわれています。吃音症の原因が、脳や聴覚などの肉体的な問題にある場合には、それらを克服する必要があるのはいうまでもありません。ただ、自覚前であれば、心因的な要素が入っていないため、比較的矯正しやすいのです。逆に、自覚してしまうと、心因的要素が増えてしまうので、悪化する傾向にあります。ですから、子供の吃音症の場合には、周りがあまり騒がないようにしましょう。本人が無自覚なら尚更です。大人の吃音症では、本人が自覚していないということはありえません。吃音症を自覚しているからこそ、吃音を回避するための回避行動が見られるようになります。それに、言葉が出てこなくなる、言葉につまるということも多くなってしまうようです。


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