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痔の治療・手術

1. 痔はどんな種類がある?

痔には、痔の患部の場所や症状によって、いくつかの種類があります。例えば、市販の薬を使うにしても、痔の種類によって薬の種類や使い方に違いがありますから、自分の痔がどの種類であるのかを知る必要があるでしょう。本来なら病院にかかって正しい診断をしてもらうのが一番です。ただ、痔の診察では患部を露出しなければならないため、恥ずかしさから通院できず、自分の力で治そうとする人が多いのが現状です。では、痔には具体的にどのような種類があるのでしょう。 ・切れ痔・・・その名の通り、肛門周辺の皮膚が切れてしまって、その患部から出血する状態を切れ痔といいます。便秘による便の硬化や大量の便の排出に肛門周辺の皮膚が耐えきれず切れてしまうケースが多く、患部からの出血を伴います。 ・いぼ痔・・・いぼ痔とは、肛門周辺の血管がコブのように塊になる症状です。いぼの中が膿だと勘違いしている人もいるため、膿の出る痔をいぼ痔だと間違えてしまう人もいます。ですが、いぼ痔のいぼの中に溜まっているのは血ですから、いぼが破裂すると出血します。切れ痔の出血のような少量ではなく、出血量が多いのが特徴です。奥の直腸の方にできるのが内痔核で、肛門に近い外の方でできるのが外痔核と区別されています。 ・あな痔(痔瘻)・・・直腸と肛門の境目辺りが細菌に感染して、膿がたまる痔をあな痔といいます。化膿部分が破裂すると膿が出る痔で、基本的に手術しなければ完治できない種類の痔です。


2. 女性の方が痔になりやすい?

痔の薬のCMなどでは、痔はおじさんの病気というイメージが出来上がっている感じがしますが、痔は決しておじさんの病気というわけではなく、むしろ女性に多い病気です。患部の場所が場所ですから、余計に他の病気と比較して人に知られるのが恥ずかしかったり、通院するのが恥ずかしくて悪化させてしまうケースも少なくありません。では、なぜ女性に痔が多いのでしょう?それは女性の方が男性より便秘がちの人が多いからです。また、女性は妊娠・出産を経験することが多いことも痔の原因に繋がります。痔の原因のほとんどは便秘にあると言われています。便秘によって硬くなってしまった便を出したり、大量にたまってしまった便を出したりするのが習慣になっていると、太くて硬い便を出す時に肛門が裂けて切れ痔になったり、静脈や動脈がうっ血していぼ痔になってしまうのです。それに、女性の妊娠後期には、大きくなった子宮に圧迫されて便秘がひどくなったり、静脈が圧迫されてしまうため、妊娠・出産を機にいぼ痔を発症する女性は大変多いと言われています。このように、特に冷え性で便秘がちの女性は痔のリスクが大変高いでしょう。痔は放置すると癌の原因になる場合もありますから、できるだけ早く対処することをお勧めします。女性に一番多いと言われているのがいぼ痔で、これはできた場所によっては激しい痛みを伴います。さらに、いぼ痔が破裂すると大量に出血することもあります。痔核と呼ばれるいぼの患部が肛門から外に出てきてしまう脱肛に発展することもありますから、早めに肛門科を受診しましょう。


3. 生活習慣を整えて痔を改善する?

最近は何かにつけ、「生活習慣の改善」という言葉が目立ち、「またかよ」と思っている人も少なくないかもしれませんね。でも、痔の予防や改善、再発防止にも生活習慣の改善はとても重要な意味を持っています。なぜなら、痔の大きな要因が便秘や冷え性にあるからです。日本人に一番多いと言われているのがいぼ痔ですが、切れ痔にしてもいぼ痔にしても、その原因のほとんどは便秘と血行不良にあると考えられています。そのため、妊娠してお腹が大きくなった女性がいぼ痔を発症する事例が大変多いのです。また、一説によると、三人に一人が痔の要素を持っているとも言われています。それでは、どうして便秘や冷え性による血行不良が痔の原因となるのでしょうか。それは便秘で硬くなった便を出す時に肛門が裂けてしまったり、血行不良によるうっ血で血栓ができてしまったりするためです。いぼ痔は静脈や動脈がうっ血して血栓となってしまったものですから、冷え性による下半身の血行不良は便秘に大敵なのです。これを改善するには、血液をサラサラにする食品摂取などの食生活の改善。便秘を解消するための運動や水分補給、食物繊維の摂取。長時間座りっぱなしなどを避け、定期的に体を動かす。血行を悪くする喫煙を控え、ストレスを溜めないようにする。刺激物の大量摂取や深酒を避ける。激しいスポーツや長時間立ちっぱなしのスポーツを避けるなどが有効でしょう。このように、痔を改善するためには、食生活を始めとした日頃の生活習慣全般を見直す必要があります。


4. 痔を治療する薬ってどんなのがある?

痔の薬には、痔の原因となる冷え性や便秘解消のためのサプリメント系統と、痔の症状を和らげるための薬があります。当然ですが、サプリメント系統では著しい改善が現れるものではありません。痔の症状を和らげる薬には、主に塗り薬、飲み薬、座薬の三種類があります。CMなどでも流れていますから多くの方がご存知だと思いますが、塗り薬の中にも直接患部に塗るものと肛門から注入できるタイプがあり、その両方ができるタイプのものも市販されています。塗り薬は、効果は高いものの副作用のある副腎皮質ホルモン入りのステロイド系と、副作用は少ないもののそれほどの効果は期待できない非ステロイド系の二種類に分かれます。当然、ストロイド系の方が即効性があり、高い効果が現れますが、副作用と共に常用性が高まり、どんどんそれ以上の強さでなければ効かなくなるという怖い薬でもありますから、使用にあたっては注意が必要です。座薬が使われるのは、主に激しい痛みや出血を伴う痔です。坐薬は素早い痛み止めと止血効果があると共に、座薬が溶けると患部をカバーするため、いぼ痔や切れ痔で使用されます。これに対して、病院で処方されることが多いのは飲み薬です。飲み薬は直接患部の症状を和らげるというよりも、便秘の解消や便を柔らかくしたりするタイプの薬が主体となっています。さらに、症状に合わせて、痛みを止める鎮痛剤や炎症を抑える抗生剤などが処方されます。痔の種類や場所、症状に合わせて薬を使い分ける必要がありますから、一度は病院で検査してもらいましょう。


5. 痔を手術で治療する?

痔には切れ痔(裂肛)、いぼ痔(痔核)、あな痔(痔瘻)の三種類があり、その中で手術以外に根治の手段はほとんどないと言われているのはあな痔です。あな痔とは、細菌感染によって肛門腺が化膿し、膿がたまる症状の痔です。あな痔は発熱や傷みを伴うことも多く、また、悪化するとどんどん膿が広がっていくため、できるだけ初期の段階で手術するのが望ましいと言われています。このように、あな痔では初期段階での手術が推奨されていますが、切れ痔やいぼ痔の場合には初期段階から手術を勧められることはあまりありません。どちらもかなり悪化した段階で、手術しなければ症状が抑えられず、さらに悪化の危険性があるときに手術が勧められます。切れ痔の場合には、何度も何度も同じ患部が切れることによって潰瘍化してしまった場合に手術が行われます。いぼ痔の場合には、血栓が大きくなり、頻繁に大出血を繰り返したり、激しい痛みを伴う場合に行われることが多いでしょう。いぼ痔の手術では、実際には切らない簡易な方法から少し大きな手術まで様々なタイプが開発されています。最近では、比較的軽い段階で簡易手術を行うケースも増えてきているようです。ただし、症状によって手術の種類は変わってきますし、手術法によって効果の持続性や入院の要否と期間、術後のケア方法などに違いがあります。それに、病院によってできる手術とできない手術がありますから、事前によくドクターと相談する必要があるでしょう。


6. 妊婦だと痔になりやすい?

妊娠・出産によって痔を発症する女性が多いのをご存知でしょうか。実際には、多くの妊婦さんが体験することなので知っている方が多いのですが、恥ずかしさから人に話すことがほとんどないため、あまり世間には知られていませんでした。ですが、最近では、インターネットを通じて、同じような悩みを持つ方たちがたくさんいることを知ることができます。では、なぜ妊娠によって痔を発症してしまうのでしょう?実は、妊娠によって発症する痔のほとんどはいぼ痔です。いぼ痔は名前の発音自体があまりスマートではありませんから、余計に人に言いづらいですよね。そして、妊婦さんの場合には、いぼ痔の中でも内痔核というのを発症しやすくなります。いぼ痔が発症するメカニズムは、便秘や血行不良によって血管が長時間圧迫され、血管がうっ血して血栓ができて膨らみます。この膨らみがいぼ痔の正体です。妊娠中期を過ぎてくると、どんどん子宮が大きくなるため、腸が圧迫されます。また、同じ理由で下半身の血行が悪くなりがちです。このため、便秘になりやすく、下半身の血行不良がさらにうっ血を招きやすくします。つまり、妊娠が原因の血行不良や便秘で妊婦さんはいぼ痔を発症しやすくなるのです。それに、出産時のいきみによって切れ痔が発症したり、小規模だった内痔核(いぼ痔)が悪化して脱肛することもあるでしょう。出産後は元に戻る人も少なくありませんが、そのまま癖のように脱肛を繰り返したり、徐々に悪化するケースもあります。


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