痔についての解説です。
パワーアップして豊かな人生 > 痔の具体的な治療方法
痔は大人がかかる病気だと思われがちですが、実は子供も痔になることがあります。赤ちゃんや幼児は大人と違い、肛門の大きさが小さく、裂けやすいのです。そのため、硬い便や大きめの便だと肛門の粘膜が切れて出血することがあります。切れたり裂けたりするとやはり痛いので、排便することを我慢してしまうケースが多いのですが、我慢することでさらに便を硬くしてしまうため、悪循環になります。そうならないためには、どうするべきかわかりますか?昔とは大分変わってしまった食生活を見直す必要があるのです。そのような症状が出て病院へ行けば、飲み薬や軟膏を処方してもらえますが、食生活を変えないと便の硬さなどは改善されません。最近の子供は好き嫌いが激しく、食生活の偏りが多く見られます。改善するには、やはり、食物繊維を多く摂取することが有効だと思いますが、子供はなかなか食べてくれなかったりしますよね。そんな時は、ヨーグルトやバナナ、野菜ジュースなどを使って、なるべく食物繊維を多く摂らせて、便が柔らかくなるようにコントロールしてあげると良いでしょう。食生活以外でも、赤ちゃんの時はおむつが原因で痔になることもあります。膿が出たり、患部が赤く腫れたりという症状が見られるでしょう。生後〜1才になるくらいの男の子によく見られます。その場合は、病院へ行き、治療してもらったら、おむつを頻繁に交換したり、消毒液などを使って清潔に保ってあげましょう。痔は一度切れてしまうと、何度も同じ症状を繰り返すことがあるので、根気よく治療していくことが大切です。
痔の治療法として、外科的療法と保存療法があります。痔になると、外科的療法を思い浮かべる方が多いかと思いますが、実際のところ、外科的療法よりも保存療法を選択する患者さんの方が多いのです。いぼ痔や切れ痔の症状があまり重度でなければ、保存療法で十分普通の生活を送ることが出来ます。では、保存療法とはどのような物なのでしょうか。症状に合わせて座薬や軟膏が処方されるだけでなく、肛門周囲の血流を良くする薬や便通を良くする薬が内服薬で処方されます。なので、あまり治療という感じはしないかもしれませんね。あとは、お医者さんによる排便指導が行われます。これは、排便をスムーズに行うための生活習慣の見直しと言えます。どんなに良いと言われている座薬や軟膏を使ったとしても、薬を飲んだとしても、生活習慣を見直さなければ、一生痔をかかえて生きていかなければなりません。何よりも規則正しい生活を送ることが一番重要だと思います。例えば、バランスの良い食生活を心がけたり、深酒を止めたり、ストレスをためないようにしたり。他にも、体を冷やさないようにしたり、同じ姿勢を長時間続けないように心がけたり。日常のちょっとした習慣をほんの少し変えるだけで、長年悩んできた痔を改善出来るのです。痔かもしれない。でも、外科手術は嫌だなと悩んで、なかなか病院に行く気にならない方でも、一度病院に行ってみましょう。初期の段階であれば、保存療法をすすめられることがほとんどなので、安心して病院に行ってみてください。
痔は種類や症状によって治療方法が変わってきます。まずは保存療法を医師にすすめられることが多いと思いますが、保存療法を行っても症状が改善されない時には外科療法が用いられるでしょう。痔=手術とイメージしてしまいますが、最近では手術以外の外科療法も様々あります。例えば、内痔核の場合はどのような外科療法が用いられるのか、ここで少し説明します。もちろん、痔の部分を切除する手術もありますが、注射療法もあるのです。この方法は比較的古くから行われてきた外科療法ですが、患部を小さくしたり、硬くしたりする効果があります。最近では、ジオンという薬を患部に注射する方法も出てきており、従来の注射療法よりも高い効果がみられると言われています。現在、最も注目されている痔の外科療法なのです。このような注射療法の他にも、マイナス60度の冷気を患部にあて、患部の組織を壊死させてしまう凍結療法や輪ゴムで患部を縛って壊死させる輪ゴム療法なども外科療法です。手術の技術も発達しているので、特殊な専用機械を使って内部で痔の患部を切除することも最近では行われています。内痔核の症状が重度なケースや外痔核・痔ろうになってしまうと手術が行われるでしょう。痔ろうになってしまうと、薬などでは効果が出ないので、膿を除去したりする手術が必要になるため、入院も二週間と長くなってしまいます。しかし、手術と言っても、痔の種類や症状の程度によっては、手術時間の長さも5〜20分という短い時間で終わってしまうこともありますし、入院せず日帰りすることも可能なのです。
痔核やいぼ痔などの治療に使われるのが注射療法で、切れ痔や痔ろうの治療には適応していません。注射療法は比較的古くから行われている治療法で、患部に刺激性のある硬化剤を注射し、患部を硬化・縮小させ、出血を止める方法です。注射は痛みなどを感じない粘膜部分に直接針を刺すので、麻酔をする必要もなく、もちろん、痛みはありません。麻酔をかけたり、手術をしたりもせず、簡単に受けることの出来る治療法なのですが、数年で再発してしまうリスクが高いのが、注射療法のデメリットです。この注射療法は、出血を止める効果は非常に高いと言われていますが、痔核その物を消滅させる効果は非常に低いと言われています。ですので、注射療法で一度良くなったかなと思って、また肛門に負担のかかるような座ったままの姿勢を長時間続けていたりすると、再び血管が押しつぶされてうっ血してしまい、痔が再発してしまうのです。何度も再発してしまうと、過去に注射を打った箇所が硬くなってしまっていたりするので、注射の効果もその度に落ちていき、効果をみることが出来なくなります。そのため、患者さん本人の生活習慣の見直しや自己管理を1年くらいかけて続けていかなくてはなりません。結局は長い目で見ると一時的なその場しのぎの治療法になってしまうので、保存療法を行い、悪化させないように努力する必要があります。注射療法に似た治療法として、腐食療法がありますが、こちらの場合は注射療法よりもさらに刺激の強い薬品を注射し、患部を壊死させる方法です。
痔の輪ゴム療法は、痔核の根元を特殊な筒状のゴムを使って縛り、痔核へ供給される血液を遮断し、大きさを小さくさせていく方法で「マックギブニー法」とも言われています。元々は外来治療を目的として開発された治療方法なのです。そうすることで縛られた患部は縮小していき、数日も経つと壊死して、自然と脱落していくのです。こちらも注射療法と同じで、いぼ痔や痔核には効果がありますが、切れ痔や痔ろうなどには効果がありません。しかし、注射療法よりは効果が高いと言われています。切除手術ではないので日帰りすることも可能ですし、麻酔も基本的には使用しません。術中は直腸部を縛っていくので、痛みはほとんど感じることがありません。術後の痛みや出血のリスクに関しても、排便時などに多少の痛みや出血がある程度で、2〜3日安静にしていれば、手術をしたことさえも忘れてしまうくらいだそうです。ですが、切除手術をして完治させている訳ではないので、壊死させて脱落させたとしても、何年後かに再発する確率が高いという結果が出ています。仕事などで入院している時間的な余裕がなかったり、なんとか今、痛みから逃れたいなど、早急に処置したいと考えている方にはオススメの治療法かもしれません。あとは、高齢の方など、体力的な面なども考えて、手術はするべきではないと判断した時に、この方法を用いることもあります。でも、あくまでも一時的な治療法なので、再発した場合は切除手術も考えなければなりません。
直腸の内部に筒状の自動縫合器を挿入し、痔核の2センチ上の直腸の粘膜部分を輪状に切除し、それと同時に、粘膜を縫合するという治療法がPPH療法です。ヨーロッパでは、最も一般的な痔の治療法として知られていますが、日本では最近広まってきた新しい治療法です。痔の進行具合が中度〜重度の内痔核の治療に適している治療法だと言われています。PPH療法を行うことで、垂れ下がってしまっていた痔核や肛門の粘膜を正しい位置まで吊り上げてくれるので、脱肛状態ではなくなります。粘膜自体を切除するため、今まで痔核に流れ込んでいた血流が遮断され、痔核が徐々に小さくなっていきます。この治療法のメリットとしては、肛門部分を切除している訳ではないので腫れることもなく、外から見ても手術したのがほとんどわからないことがあるでしょう。術中・術後の痛みもほとんどなく、治療時に多少出血する程度ですが、この程度の出血ならば一般的ではないかと思います。もちろん、この治療法にもメリットだけでなく、デメリットがあります。直腸自体は痛みを感じない部分のため、術中には痛みがないのですが、肛門の表皮部分を不必要に切除してしまい、傷がついてしまうと、痛みを感じることがあるでしょう。そして、極めて稀なことではありますが、機械を使って治療するために、肛門括約筋の一部を切除してしまうという危険性もあると指摘されているのです。内痔核の治療に適してはいますが、一部が脱肛してしまっているような痔核には適していないので、お医者さんと相談してください。