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神経性胃炎と胃潰瘍【原因/治療】

1. 神経性胃炎の症状って?

神経性胃炎の症状としては、胃の痛みや吐き気、胸焼け、胃のムカつき、お腹の張り、みぞおちあたりの痛みなどが多いです。吐き気や胃の痛みがひどくて眠れないこともあるでしょう。胃潰瘍や胃がんなどの症状と同じですが、胃の検査をしても異常がみられない時に、神経性胃炎だと診断されます。神経性胃炎の特徴の一つが、胃の不快感を抑えるような薬を服用しても効果があまりみられないことです。それに、一時的な症状ではなく、慢性化しやすいのも特徴になります。そのため、いつ胃の痛みが起こるか、いつまで胃の痛みが続くのか不安で、うつ病を発症することもあります。つまり、神経性胃炎の症状そのものがストレスになってしまって、悪循環を起こしてしまうわけですね。神経性胃炎の症状が軽いうちに、ストレスの原因を取り除くことができれば、症状が好転することが多いでしょう。ただ、ストレスの原因を取り除くなんて、そう簡単にはできないことがほとんどです。神経性胃炎は、規則正しい生活を送り、胃に負担をかけない食事を心がけるだけでも、かなり症状が軽くなるといわれています。寝る時間と起きる時間をなるべく一定にして、揚げ物や辛いもの、冷たいものを避け、一度に取る食事の量を減らすといいですね。空腹を感じる時間を減らし、クラッカーなどの軽いものを二、三枚食べるとか、ホットミルクを飲むのもいいでしょう。温めた豆乳もオススメです。胃の痛みや不快感を感じた場合、大抵の方は病院に行くのを面倒がって市販の胃腸薬を利用しますよね。でも、胃の痛みの原因は何か、どういった症状が出ているかによって、服用すべき薬は違ってきます。間違った薬を長期的に服用しているうちに、胃潰瘍になってしまったというケースもありますから、胃腸薬を購入する際には、薬局にいる薬剤師によく相談してください。そして、症状が治まらないようなら早めに病院に行きましょう。胃の検査では異常がなく、神経性胃炎だと診断されたけれども、実は、慢性膵炎だったという例もあるので、思い切って人間ドックを受けてみるのもいいかもしれません。


2. 神経性胃炎の原因って?

神経性胃炎はストレスが原因といわれています。ドラマなどでも、上司と部下の板挟みになった中間管理職の人が神経性胃炎の症状に苦しむ場面が描かれたりしますよね。同じ状況になっても、ストレスの受け方は人それぞれ違います。また、ストレスが原因といってもそれだけが要因とは限らず、日々の生活習慣が大きく関係していることもあるでしょう。特に、飲酒や喫煙、睡眠不足などが重なると、症状が出やすくなったり、悪化したりする傾向がみられます。実際には、原因不明の胃炎が神経性胃炎と呼ばれているようです。内視鏡などの検査をしても特に胃に異常や病巣は発見できず、それでも本人の自覚症状として激しい腹痛や胸焼け、下痢といった症状があって、胃腸薬を処方しても改善できない場合に神経性胃炎と診断されることが多いのです。一般的に胃炎の症状で受診するのは内科になります。でも、内科検査で何も問題がなく、痛みなどの症状改善のための薬を処方しても改善が見られない場合には、ストレスによる自律神経の乱れが原因ではないか?という仮定がなされ、心療内科の受診を勧められることになるでしょう。神経性胃炎の原因はストレスだといわれているものの、では、そのストレスの原因は何か?といったようなことは医者にもわからないことが少なくありません。時には、本人にも具体的なストレスの原因が何かわからないこともあります。ですから、ストレスが原因とされていますが、本当のところは何らかの原因で自律神経が乱れて胃の働きが弱った状態というのが神経性胃炎なのです。


3. 神経性胃炎の治療方法って?

神経性胃炎の治療法としては、一般的に胃炎の症状に応じた薬が処方されます。胃の働きを正常に戻す胃薬とか、痛みを抑える痛み止めなどが処方されるわけですね。おそらく、これまでに神経性胃炎になったことがある方も、これらの薬を処方されたことでしょう。ただ、神経性胃炎は、最初の診察から神経性胃炎だと診断されることはあまりありません。胃炎の症状が出た場合、まず最初は、胃の検査から始められることが多いです。しかし、神経性胃炎の場合、検査をしてもこれといった胃炎の原因が発見できないことがほとんです。にもかかわらず、本人は胃の痛みなどを訴えるため、その症状を抑えるような薬が処方されるのですね。ところが、神経性胃炎はそれらの薬では改善がみられないことが多く、そのような場合に初めて神経性胃腸炎ではないか?との診断が下されます。神経性胃炎の原因はストレスだといわれていますが、実際には本当の原因がつかめていないのが現状です。ストレスというのは便利な言葉で、結婚式前の緊張も、仕事で抱える不快な思いも、全てストレスという名前で片付けられています。あるいは、本人がそれが原因だと思い込んでいるだけで、実は全然違う事象が原因かもしれません。このような場合、自律神経を正常に保つことを目的とした薬が処方されることになります。つまり、精神安定剤のようなものですね。これらを処方するのは内科ではなく、心療内科で行われることになります。心療内科では、精神を安定させる薬の他に、心身をリラックスさせる目的で遠赤外線を利用した温熱療法やカウンセリングなどの精神・心理療法などが行われることもあります。


4. 胃潰瘍の症状って?

一般的に胃潰瘍といえば、胃の痛みが出る病気といった認識が強いでしょう。ですが、胃潰瘍の症状は、実はそれだけではありません。軽い状態ではゲップや吐き気、胸焼けや胃のもたれ感などのあまり深刻には受け取れないような症状から現れ始めます。その後、症状が進むと、食欲不振や胃の痛み、みぞおちの痛みや背中の痛みといった症状も出てきます。さらに進行すると、吐血や下血といった症状が出ることもあるのです。下血の場合には、便に血が混じって黒い便が出るといったこともあるので、便の色にも注意が必要です。胃潰瘍による胃の痛みは、食後に強く出ることが多いのが一つの特徴になりますから、胃潰瘍の目安として覚えておいてください。胃の不快感を感じたら、すぐに診察を受けることをお勧めします。その際には、しっかりと胃の検査を受けるようにした方がいいですね。また、高齢者の場合は、胃潰瘍になっても痛みを感じないことがあり、病状が悪化してから初めて気がつくということもあるでしょう。それに、これらの自覚症状は、それだけで胃潰瘍だと判断できるものではないことも知っておく必要があります。例えば、十二指腸潰瘍や胃がんでも、みぞおちの辺りが痛んだりすることもありますし、ただの飲み過ぎや食べ過ぎでも吐き気や胸焼け、胃のもたれを感じることもありますよね。ただ、暴飲暴食による胃の不快感は摂生をすることで治まる一時的なものです。胃を労わっても継続的に胃の不快感が続くようなら、早めに病院で診察や検査を受けてその原因をはっきりさせましょう。何事もなければ、それに越したことはありませんから、軽い症状のうちに診察を受けてください。


5. 胃潰瘍の原因って?

胃潰瘍の原因は、一般的に胃酸によって胃壁に傷がつくのが原因だといわれてきました。胃酸が多かったり強かったりすると、自分の胃酸によって胃に穴があいてしまうのです。胃酸が強かったり胃酸過多になる原因としては、食事内容だったり、喫煙習慣だったり、飲酒量だったり、ストレスだったり、不規則な生活だったりと多岐に渡るため、全般的な生活改善が必要でしょう。また、中には、持病で飲む薬が原因のこともあります。胃潰瘍は統計的に中年以降の男性に多い病気で、ストレス性のものが特に多いようです。ストレスの溜まりやすい中間管理職の男性がなりやすい傾向にあります。ただ、近年になって、体内のピロリ菌(ヘリコバクター・ピロリ)が胃潰瘍の原因となることが明らかになりました。胃潰瘍や十二指腸潰瘍の患者のほとんどがピロリ菌を体内に持っているという研究結果が出たのです。ピロリ菌の研究が始まったのは比較的近年のことで、ピロリ菌が胃潰瘍などの病気の発症に関係があるという研究結果が出てきたのも、最近のことになります。ピロリ菌は胃潰瘍や十二胃腸潰瘍だけでなく、胃がんなどの様々な病気の原因となることもわかってきました。ピロリ菌は後進国ほど感染者が多く、日本でも1952年以前に生まれた方の感染率は7割以上だといわれています。日本では若い人ほどその感染率は低く、高齢者ほど感染率が高いので、1952年より前に生まれた方は、一度検査を受けておいた方がいいかもしれませんね。


6. 胃潰瘍の治療方法って?

胃潰瘍と一口にいっても、その重症度には違いがあります。また、その原因にも違いがありますから、それらによって治療方針も違ってくるでしょう。手術が必要な場合もあれば、そこまでの必要がない場合もあるということですね。では、具体的にどんな治療法が行われるのでしょう?まず、聞き取り調査によって生活改善の指導が行われます。つまり、その人が胃潰瘍になった原因を探り、その原因をなくすのです。食事指導による食事療法が行われることもありますし、嗜好品(コーヒーやタバコ、アルコールなど)の摂取が制限されることもあります。また、場合によっては、持病の薬が原因となっていることもありますから、そのような場合にはドクターとよく治療方針について話し合う必要があるのです。基本的には、上記のような指導に加えて薬物療法が行われます。近年では、胃酸の分泌を抑制するH2ブロッカーが使われるようになり、手術をせずに治療できる方が増えましたし、さらに効果の高い薬も研究開発されているそうです。それに、近頃では、ピロリ菌と胃潰瘍の関係も解明されたため、ピロリ菌を除去するための抗生剤を併用することもあります。ピロリ菌除去に関しては、まだ完全に全てが解明されたわけではありません。ピロリ菌を除去した患者は食道がんのリスクが高まるといった統計も出てきており、ピロリ菌を除去するかどうかはドクターの考え方によって分かれます。これらの療法でも治療困難なほど重篤な症状の場合には、外科手術が行われるでしょう。


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