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発達障害の原因と症状

1. 発達障害の全般的な症状とは?

発達障害とは、子供が成長し、発達していく過程の初期段階で、何らかの原因によって脳に障害を起こして、成長していく過程で発達する言語や運動、社会性などに障害がみられることをいいます。発達障害と一言でいっても、その症状は様々で範囲も広く、自閉症やてんかんなども発達障害の一つです。同じ発達障害だと診断されても、人によって症状が異なります。障害がみられるようになった年齢やその子の置かれている環境によっても、症状が違ってくるのです。発達障害は乳幼児期の頃にはなかなか判断するのが難しいのですが、大体5〜6才くらいになってくると、「うちの子はちょっと周りの子と違うかも?」と思うような点が出てきます。例えば、授業中にどうしてもじっと座っていられなくなったり、周りの子達が当たり前のようにできている計算ができなかったりするでしょう。このように、知能的な遅れがないにもかかわらず、何かを読んだり書いたり、計算する機能に障害がみられることを学習障害と呼んでいます。学校に通い始めると、お友達とコミュニケーションをとる機会が必然的に増えますが、上手くコミュニケーションをとることができなかったり、上手く会話ができないこともあるでしょう。脳の機能に障害があることが原因で行動に問題が発生してしまう場合には、注意欠陥多動性障害などとも呼ばれています。その他にも、音や映像などに過敏に反応するなどという症状もみられるようです。かと思えば、自分の好きなことをみつけると、大人もびっくりしてしまうような集中力や没頭をみせることも少なくありません。発達障害はその症状も様々ですが、現れる症状によっては、社会で適応していくが難しいこともあるでしょう。なるべく早期段階で治療を行ったり、支援を受けたりすることも必要になってきます。


2. 広汎性発達障害とは?

広汎性発達障害とは、脳の器質的な異常により、生まれつき持った発達障害のことをいいます。ですので、広汎性発達障害だと診断されたとしても、生まれてから今までの育て方などに何か問題があったために起こったわけではありません。原因としては、主に遺伝によるものではないかといわれています。染色体異常などの生物学的な異常が要因となっているという説もあります。症状の現れ方としては、三点に注目してみてください。まず、一点目は、会話をする時などに視線が合わなかったり、その場でどのような行動をとったら良いのかとっさに判断することができないために友達を作れなかったり、感情を上手く伝えることができなかったりします。次に、二点目として、会話をしようと思っても言葉を上手く使えず、ただオウム返しをしてしまうなど、会話が成立せず上手にコミュニケーションをとることができません。最後に三点目ですが、行動や興味に特徴的なこだわりをみせます。この症状は、幼児期の早い段階から現れることが多く、その行動や興味は年齢と共に変化していくといわれています。例えば、何かの雑音に敏感に反応してしまうような感覚過敏や周囲の人にしてみればどうでもいいようなことにやたらとこだわってしまうなどの症状が出るでしょう。上記で述べたような症状が全てあてはまるような場合には、自閉症と呼ばれることもあります。自閉症は、発達障害の一つとして分類されているのです。


3. 注意欠陥多動障害とは?

注意欠陥多動障害は、注意の欠陥や注意力の障害を特徴としていますが、病気ではありません。最近では、「片付けられない症候群」などといわれる方がテレビや雑誌などで取り上げられていることも多いですよね。この片付けられない症候群も、注意欠陥多動障害に多い症状になります。その他の症状としては、仕事や作業中に細かいことに注意を払うことができないためにミスが多くなってしまうでしょう。それに、話しかけられても聞いていなかったりするので、「これやっておいて」といわれたことを忘れてしまうこともよくあるはずです。忘れ物などが多いのも注意欠陥多動障害の特徴の一つです。上記のように、注意力が普通の人よりもかなり欠如しているというのが、一般的な注意欠陥多動障害の症状になります。さらに、活動が過剰であることも多いでしょう。例えば、じっと同じ場所に座っているのが苦手だったり、いつも手足のどこかを動かしてソワソワしていたりします。それ以外にも、衝動性があり、急に物を破壊し始めたり、自分の順番が来るまで待てずに割り込んでしまったり、質問を最後まで聞いていないにもかかわらず答えてしまったりといった行動も多いです。ほとんどの場合には、幼児期の頃から症状が見られるようになりますが、なかなか幼児期には気がつきにくいでしょう。成長していくうちに、周囲が他の子と違うことに気がついていくというのがよくあるケースです。片付けられない症候群は、片付けられないことが問題ではなく、片付けようとしていた物を忘れてしまったり、注意力が欠如していることが問題なのです。障害と聞くと抵抗があると思いますが、親が早い段階で障害に気がついてあげる必要があります。大きくなってから障害に気がつき、社会で批判を浴びたりすると、うつ病を発症しまう原因にもなりかねません。親が自分の子供の障害を理解し、適切な治療を受けられるような環境を作ってあげましょう。


4. 学習障害とは?

文部科学省では学習障害を「知的発達に遅れはないものの、聞く、話す、読む、書く、計算する、または、推論する能力のうち特定のものの習得と使用に著しい困難を示す様々な状態を指すものである」と定義しています。上記のように定義されているので、知的障害には含まれておらず、自閉症などとはまた違った障害なのです。学習障害の特徴をあげていきましょう。生まれてから成長していく間に、人は物事を相手にわかりやすく話すことを習得していきます。しかし、この障害は、相手にわかりやすく話すことができないのです。自分のことなどを説明するのも苦手ですが、相手の話すことをよく聞くこともできませんし、理解することも困難でしょう。聞きとることそのものにも困難を示すことが多いです。そのため、学校など集団で行動を共にするにあたって、先生の指示が聞き取れなかったりします。さらに、同時に二つの指示をされてしまったら、ますます混乱してしまうでしょう。基本的に聞くことに対して集中力が続かないので、授業を受けても理解できないはずです。字を読んだり書いたりすることも、難しいようです。普通に会話はできるのに漢字を読むことができなかったり、文字に誤字脱字が多かったりもします。学習障害には医学的な治療法がないといわれていますが、だからといって何もしなくていいというわけではありません。学校では先生がこの障害の特徴を理解し、ノートの取り方などを工夫していく必要があります。普通学級に入れる程度の軽度な障害であれば、遅れてもゆっくり時間をかけて学習していけばいいのです。


5. てんかんとは?

脳の細胞神経が色々な原因により過剰に興奮してしまい、興奮する度に同じような発作を繰り返し起こしてしまう大脳の慢性的な疾患のことをてんかんといいます。普通の人は微弱な電流が神経細胞を走っているのですが、てんかんを患っている方は突然強い電流が神経細胞を走り出すのです。そして、それがきっかけになり、意識を失ったり、手足がしびれるというような発作が起こります。この繰り返し起こる発作が、てんかんの症状の最大の特徴です。てんかんは発作の治療を行っていかなければ、繰り返し発作が発生します。てんかんの発作の原因は様々だといわれています。昔から、てんかんは生まれつきの病気だと考えられてきました。でも、実際のところは、交通事故などで起こった脳の外傷や脳炎、髄膜炎、脳腫瘍などが原因となる症候性てんかんもあります。脳腫瘍などがてんかんの原因となるということは、乳幼児だけでなく、高齢の方にも起こりうる病気だということなのです。てんかんは3歳以下の乳幼児に多く見られる病気ですが、1000人に対して5〜10人がてんかんを持っているといわれています。ですので、てんかんを持っている人の確率は比較的高いといえるでしょう。また、乳幼児の頃は急な発熱時などにひきつけを起こすので、よくてんかん発作と間違って病院に行かれる方も少なくないそうです。他にも、てんかん発作と間違えやすい発作としては、過剰に飲酒してしまった時に起こるけいれんや出産時に起こるけいれんがあります。何度も繰り返し発作が起こるようであれば、病院で精密な脳の検査をしてもらった方がいいでしょう。


6. 発達障害の原因って何?

発達障害の原因は、これだという特定されたものがありません。しかし、「乳幼児期の育て方やしつけが発達障害の原因になることはない」というのは確かです。ある発表では、発達障害の一種である自閉症の兄弟間での発病率が2%なのに対し、一卵性の双子の場合、片方が自閉症でもう一人も自閉症である確率が60〜90%という非常に高い割合であることがわかりました。この発表からも読み取れるように、遺伝的な要素が高いのではないかといわれているのです。遺伝的な要素の他に、環境的要素も発達障害の原因ではないかと考えられています。昔の食生活と現代の食生活を比べてみると、やはり、著しく環境が変化しているので、食生活もかなり変わってしまいました。そんな中で、有害物質を知らないうちに摂取する機会が多くなっているのです。現段階では、あくまでも推測にすぎませんが、この有害物質が発達障害を引き起こす原因になっているという説もあります。有害物質とは、水銀、アルミニウム、ベリリウム、ヒ素、カドミウムなどです。これらの有害物質は、知らないうちに体内に蓄積されていき、脳の情報伝達や脳神経の生成などに障害をもたらします。それが原因となって、発達障害が引き起こされるという説です。誰でも有害物質を体内に蓄積しており、全く有害物質を体内に入れないことは不可能です。でも、現代社会に生きている子供達の中には、この有害物質をある一定量以上蓄積してしまうと、体外に排出できない子供もいます。そして、それが発達障害を増加させている原因だと考えられているのです。


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