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体外受精の費用と安全性

1. 体外受精で掛かる費用って?

赤ちゃんがほしくても、経済的な理由で体外受精をすることができない夫婦がいらっしゃることをあなたはご存知でしたか。よく、「体外受精は費用が掛かる」と耳にすると思いますが、それでは具体的にはどれくらいの費用が掛かるものなのでしょうか。体外受精は、高度生殖医療に含まれていて、自由診療であるために健康保険の適用がなく、費用は全額自己負担となっています。また、自由診療であるということは料金に決まりはなく、大学病院や不妊専門のクリニックなど、その病院によって料金を自由に設定することができることになっているのです。つまり、どこの病院・クリニックで体外受精をするかによって掛かる費用が違ってきます。一般的には、体外受精に掛かる平均的な費用は、一回につき30万〜50万といわれていますが、30万円と50万円ではかなりの違いですよね。しかも、これだけの費用を支払ったとしても、必ず妊娠するという保証はどこにもありません。もし、一回で妊娠できなかった場合には、次の体外受精を受けるために、また30万〜50万もの費用が必要となってくるのです。このようなことから、経済的に体外受精に踏み切れない夫婦の方がいらっしゃるのも当然だといえるでしょう。体外受精を行うかどうかは夫婦で決めることですが、女性の体への負担も大きいですし、費用面でもかなりの負担が掛かります。体外受精を考えるのであれば、事前に必ず資金計画を立ててから踏み切ることが大切です。また、国ではこの経済的負担を少しでも軽減させようと、不妊治療助成金制度を設けています。利用するには色々な条件がありますが、条件が合うようならぜひ利用した方がいいでしょう。


2. 体外受精の安全性、リスクって?

体外受精を行う上で不安に思う項目に、費用の面は当然のことながら、その他にも、安全性やリスクの問題もあげられるでしょう。ここでは、体外受精の安全性やリスクについてお話していきます。1978年、イギリスで世界初となる体外受精による妊娠が成功し、日本では1985年に初めて体外受精が成功しました。つまり、体外受精の歴史はまだ30年程度ですので、100%確実な安全性が確認されているわけではありません。また、リスクについては、一番大きなものに、「多胎妊娠」があります。これは、妊娠の可能性を少しでも高めようと、受精した卵を数多く子宮に戻してしまうことが原因です。でも、だからといって、この子宮に戻す受精卵の個数を減らしてしまうと、今度は妊娠の確率が低くなってしまいます。多胎妊娠のリスクについては、医師ともよく相談することが大切です。それ以外にも、卵巣過剰刺激症候群や子宮外妊娠といった母体への負担が掛かってしまうリスクも考えられますし、体外受精は自然妊娠に比べて流産率が少し高くなっているともいわれています。けれど、実際に体外受精を行っている方は、基本的には妊娠しづらい体だったり、高齢出産だったりと、何らかの問題を抱えていることが多いものです。そのため、統計的にこのような結果が出てしまっている可能性もあるでしょう。体外受精を検討するのであれば、妊娠できる確率だけでなく、その安全性やリスクについても医師の説明をよく聞いた上で、夫婦で慎重に話し合って決断する必要がありますね。


3. 体外受精をした人の体験談や口コミ

体外受精をした人の体験談や口コミをご紹介します。 ・初めての体外受精は不安なことばかりで、主人と二人で何度も先生と話し合いました。疑問点や不安点を少しでも解消することが、これから先の治療方法に対する心構えになると思います。 ・採卵する時は麻酔をしますが、それでもかなりの苦痛を感じました。とにかくリラックスをすることが大切です。 ・一回で成功するなんて期待しないようにしています。もし駄目でも、何度でもチャレンジするつもりで挑むと気持ちも楽になりますよ。 ・治療中は体がきつくてイライラして、何度も旦那にきつく当たってしまいました。これから治療を受ける人は、「今日はこんな治療をしたの」、「注射がとっても痛くて気分が悪いの」などと治療経過をきちんと説明して、体が今どんな状態なのかを理解してもらうようにすると、治療中も夫婦関係を良好に保てるかもしれません。 ・体外受精は、精神的、肉体的、そして、金銭的にもつらいですが、妊娠したとわかった時に全てが報われます。妊娠できると信じてがんばってください。 ・体外受精にチャレンジする度に、たとえ子供を授からなくてもずっと夫婦仲良く暮らして行こうと主人と話し合っています。そのお陰で夫婦の絆も深まった感じなので、それだけでも体外受精の治療を受けて良かったと思っています。 ・三回目の体外受精はさすがに金銭的に余裕がなくてつらいのですが、それでもここで止めてしまうと将来後悔しそうなのでがんばっています。自分が納得いくまで続けていくつもりです。


4. 体外受精をするまでの流れって?

簡単に「体外受精」といっても、実際に妊娠するためには行わなければならないことがたくさんあります。それでは、体外受精をするまでの流れを説明していきましょう。 ・排卵誘発 自然の排卵では、通常一個しか卵子はありません。けれど、妊娠する確率を高めるために排卵誘発剤を使用して、複数個の卵子を採卵できる状態にします。 ・採卵 指定された日時に病院での採卵を行い、状態の良い卵子を培養液の中で成熟させます。 ・採精 採卵と平行して男性の精液を採取し、元気な精子を選び出します。 ・受精 元気な精子と状態の良い卵子を専用の容器で混ぜ合わせ、自然に近い状態で受精させます。ただし、体外受精における受精率の割合は6〜7割となっています。 ・胚移植 受精した後に卵が順調に分割して良好胚した場合には、良質なものを選んで子宮内に移植します。この際、多胎妊娠を避けるために良質なものが複数個あったとしても、3個程度に抑えるのが一般的です。 ・着床 受精卵が子宮内膜に順調に着床していれば、胚移植後、二週間経過した時点で妊娠が確認できます。もし、妊娠反応が陰性の場合でも、続けて採卵をすることはせず、1ヶ月程度の休息が必要となります。 体外受精のスケジュールは病院によっても様々ですので、上記は一般的な流れとして参考にしてみてください。また、体外受精は女性の体に負担がかかるのはもちろん、時間的にも拘束されてしまうことが多いです。男性は不妊治療のスケジュールに沿って、女性をできるだけフォローするように心掛ける必要があるでしょう。


5. 体外受精が失敗する確率、成功率って?

体外受精を考えている夫婦であれば、その失敗率や成功率はどうしても気になるものですよね。それでは、体外受精が失敗する確率や成功率はどれくらいといわれているのでしょう。一般的には、体外受精の一回あたりの妊娠成功率は、全国平均で20%〜30%といわれています。つまり、四人に一人の割合でしか妊娠できないということです。なんだか、高い費用が掛かる割には低い確率のように思われるかもしれませんが、自然に妊娠する確率は20%程度です。そう考えると、体外受精を選んでしまう夫婦が多いのも頷けるのではないでしょうか。ただし、この体外受精の妊娠率は病院によってもまちまちのようですので、はっきりとした数字を表せないのが現状のようです。よく、不妊治療を行っているクリニックで高い体外受精の妊娠率を謳っていることもあります。でも、その数字はそこで体外受精を多く受けた女性の年齢層によっても変動してくるものです。やはり、どうしても、年齢の高い女性が体外受精を受けるよりも、若くて元気な女性が体外受精を受けた方が成功率が高くなります。若い女性が多く体外受精を受けた場合には、自ずと妊娠率も高くなっていきますから、妊娠率が高いからといって必ずしも体外受精の技術が高いことの証明にはならないでしょう。このように、クリニックが宣伝している体外受精の妊娠率はあくまでも参考程度に考えた方が無難です。医師の説明を納得するまで受けるようにして、体外受精の妊娠率だけで病院を選ぶようなことがないように注意してください。


6. 体外受精と人工授精との違いって?

体外受精と人工授精の違いは何かと改めてきかれると、よくわからないという方も少なくないでしょう。まず、体外受精ですが、これは名前の通り、女性の体外で受精させる不妊治療法です。以前は試験管ベイビーともいわれていたので、ご存知の方も多いかもしれません。簡単にいうと、女性の卵巣から卵子を、男性の体から精子を取り出し、専用の容器で受精させます。そして、受精が確認されたら、再び女性の子宮内に戻して着床を待ちます。体外受精を選択するケースには、両方の卵管が閉塞している場合の他に、乏精子症、精子無力症など、精子に原因がある不妊症の場合が多いようです。次に、人工授精ですが、これは男性の体から取り出した精子をカテーテルで女性の子宮に直接注入して妊娠させる不妊治療法です。人工授精には二種類あり、夫の精子を使って行う人工授精を「配偶者間人工授精(AIH)」、他人の精子を使って行う人工授精を「非配偶者間人工授精(AID)」と呼んでいます。このAIDを選択するケースとしては、夫の無精子症などが原因の不妊症の場合です。人工受精を選択するケースには、男性の精子が少ない場合やタイミング療法が上手く行かない場合に多いでしょう。また、人工受精で妊娠する場合には、四回以内に妊娠する確率が90%を超えているので、これを一つの目安として考えるといいかもしれません。人工受精で妊娠できなかった場合には、次のステップである体外受精を選択するケースが多いです。


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