不妊治療についての解説です。
パワーアップして豊かな人生 > オギノ式と不妊検査
不妊治療で検査結果に特に大きな問題が見られない場合、まず、一番最初に行うのが、オギノ式でしょう。精子や卵子に明らかに問題がある場合、別の手段を講じなければなりませんが、そういう事がない場合には、まずは自然妊娠を試みるのが一般的です。オギノ式とは、排卵前から女性の体温が上昇するというリズムを利用し、基礎体温をきっちり計った上で排卵日を割り出し、その排卵日に合わせて性交を行うというものです。勿論、これで成功する人もいるのは事実ですが、なかなか成功しない人も多いのが現実です。不妊治療に訪れる女性の多くは、キッチリ基礎体温を計らずとも、ある程度はそういった事を実践してきている人が多いものです。結婚したのが高齢の場合をのぞいては、結婚直後から不妊治療に訪れることはまずありません。大抵は、結婚後、数年間。最低でも1年間、子どもに恵まれない人が受診するのが一般的ですから、基礎体温を測ってオギノ式を取り入れたとしても、なかなか妊娠には至らない人が多いのです。また、オギノ式は病院側から性交の日付を指定され、それまでの期間は性交を控えるよう指導されますから、夫側が納得しないこともしばしば問題になります。一般的に、オギノ式での治療は1回というわけではなく、半年から1年程度続ける場合もあるため、徐々に夫の理解が得られなくなると悩む女性も多いようです。いずれにしても、本格的な不妊治療の第一歩と軽く考えたほうが良いでしょう。
妊娠というのは、精子が卵子に到達しなければ受精できませんよね。でも、女性の体の状態によっては、精子が卵子に到達しにくくなってしまいます。例えば、女性が冷え性の場合、妊娠しづらくなるそうです。それは、体内に入った精子の動きが鈍ってしまうからです。また、女性の体内が酸性に傾いていると妊娠しづらくなると言われています。酸性の体内では、精子が弱りやすいのです。精子の中でも特に、Y染色体(男の子になる精子)は酸性に弱いと言われています。これを利用した男女の産み分けなんて言うのが流行ったこともありましたね。体内の酸性度や冷え性は、食事によって、ある程度改善することが可能です。不妊治療で食事療法を・・・と言われるのは、そういった理由からです。また、さまざまなビタミンやミネラルの中には、卵巣の機能を整え、女性ホルモンの働きを助けるものがいくつも存在します。そういった栄養素を含む食事を積極的に摂取することで、妊娠しやすい体づくりが可能になります。もちろん、不妊の原因は人によって様々ですから、食事療法だけで改善するというものではありません。でも、排卵誘発剤を使うにしても、人工授精を行うにしても、体外受精を行うにしても、母体を少しでも精子や受精卵にとって居心地良い状態にしておく必要があります。身体を温めて血行を良くする食事やビタミン・ミネラルを多く含んだバランスの良い食事を心がけ、身体を冷やす食事は控えましょう。それに、肉類は身体を酸性にしますから、出来るだけ控えたほうが良いですね。
フーナーテストとは、男性の精子の状態を見る検査です。精子の状態を見る検査といえば、精液検査が有名ですが、精液検査の場合、男性が病院内で精液を採取して提出することになります。当然、仕事を休んだり、女性ばかり沢山いる病院内の個室で自分で精液を採取したりといった精神的苦痛も多く、なかなか受けたがらない男性が多いのです。今では広く知られることとなっていますが、不妊の原因は女性に問題がある場合、男性に問題がある場合、双方に問題がある場合があります。一般的には、まず女性の検査を行い、問題がないようであれば、オギノ式や排卵誘発剤での治療を行う事になりますが、その段階で本来は男性の精液の検査を受けたほうが治療を進めやすいですね。ところが、なかなか実現するのが難しいケースも多く、フーナーテストといった精子検査を行うケースが増えています。フーナーテストは、性交後の子宮頚管から粘液を採取するという方法で行われます。ですから、男性が通院したり、自分で精液を採取する必要がありません。病院では、採取した女性の粘液の中の精子を調べることになります。この段階で精子の数が少ないようだと、男性に問題のある無精子症の可能性も出てきます。ですが、女性側に問題があるケースもあります。子宮頚管に炎症があったり、抗精子抗体が陽性の場合では精子を殺してしまう抗体が存在するという事になりますから、それぞれの検査へと進むことになります。
不妊治療で行われる子宮鏡検査とは、内視鏡を使った検査のことです。内視鏡を子宮腔まで挿入して、目視確認する検査方法ですね。子宮鏡検査は、比較的新しい検査方法になります。昔は子宮腔の検査には、卵管造影法や超音波診断といった検査方法しかありませんでした。ですから、見落としがあったり、初期の病変では分かりづらいことも多かったのです。子宮鏡検査で、子宮腔を直接内視鏡で見ることにより、細かな異変も見逃さずに発見できるようになりました。不妊治療では、まず不妊の原因を突き止める必要がありますから、さまざまなアプローチが必要になります。例えば、卵子に問題はないか?精子に問題はないか?子宮内に問題はないか?ホルモンバランスに問題はないか?このように、不妊の原因は人それぞれさまざまですから、まずその原因を突き止めることが必要になってくるのです。その為に、内視鏡を使って行う子宮鏡検査が活躍することになります。この検査では、筋腫や癌だけでなく、様々な病変を見つけることが出来ますから、その中に不妊の要因があるかどうかを確認することが出来るのです。もちろん、人にもよりますが、やはり、痛みはあるようです。とはいえ、造影検査よりは痛みが少ないという声も多く、不妊以外でも是非健康診断として実施して欲しいですね。また、子宮鏡検査で使う内視鏡にはいくつかの種類があります。内視鏡の種類によって、動かしやすさや子宮を傷つけやすいリスクなどに違いがあるようですから、事前によく話を聞いてから行ってください。
主に不妊治療で行われる子宮卵管造影検査とは、早い話がレントゲンです。胃の検査でバリウムを飲んでレントゲンを撮った経験がある人は多いと思いますが、これと同じような仕組みです。バリウムのように自分で飲むわけに行きませんから、造影剤はドクターに入れてもらうことになります。造影剤を子宮に入れた状態でレントゲンを撮影し、子宮や卵管の異常を調べる検査です。不妊治療で検査を始めると、ほとんどの方がこの検査を受けることになるでしょう。検査としては、現在では、内視鏡を使った子宮鏡検査の方が様々な面で検査精度が高いのですが、それでも今なお子宮卵管造影検査が行われるのは、検査目的だけではないケースも多いのです。おそらく検査前にドクターから説明があると思いますが、子宮卵管造影検査の直後から半年間の間は妊娠しやすくなると言われています。特に、検査後3ヶ月の間の妊娠率が顕著に高まるという報告があるのです。これは造影剤を注入することによって、卵管などに詰まりがあった場合に詰まりが取れるからだと考えられています。もちろん、だからといって誰でも妊娠できるというわけではありませんが、特にこの検査で詰まっていたのが確認されたような方の場合は妊娠率が高まるようです。ただし、この検査は大変痛いと言われています。当然、病院側からもそのような説明があると思います。感じ方は人それぞれですが、病院によっては座薬などの痛み止めで痛みを和らげることもあるくらい痛みが強いと言われる検査です。
精液検査とは、女性側の不妊検査で特に問題が発見されず、にもかかわらず、妊娠に至らない場合に行われる男性不妊の検査です。男性不妊とは、男性の精子に問題があって妊娠できない事を言います。男性不妊でも、精子の量が少ない・濃度が薄い・運動率が悪い・弱いなど、問題点は人それぞれ違います。男性不妊というと、無精子症を思い浮かべる人も多いでしょうが、実際には、精子自体が弱いといったケースもあります。精液検査のやり方は簡単で、病院内の指定された個室やトイレなどで、指定された容器に自分で精子を採取して提出するというものです。無理やり器具などで抽出されたりするわけではありませんから、痛みなどは全くありません。ですが、ただでさえ、妊婦さんを始めとした女性が沢山いる場所で、個室とは言え、精子を採取する作業に大きな精神的苦痛を感じる男性も多いものです。この為、自宅で採取したものを持参するという方法の病院もあります。不妊検査では、多くの場合、女性の検査や治療はその多くが痛みを伴うものなのですが、それを考えると肉体的にはとても楽な検査ではあります。採取した精液は、その濃度や量、精子の運動率や生存率、精子の奇形率や白血球の数なども検査されます。検査前は出来るだけ長く、出来れば1週間といった期間の禁欲を指示されるでしょう。禁欲期間が短すぎたり、長すぎたりすると、正確な検査ができないこともあり、理想としては4〜7日間の禁欲が推奨されています。